スターアライアンスに中国国際航空(エアチャイナ)と上海航空の2社が、2007年12月12日に正式に加盟しました。
これでリージョナルメンバーの航空会社を含め、スターアライアンスの加盟航空会社数は22になりました。
これからはスターアライアンスに加盟している各航空会社のマイレージプログラム会員が、中国国際航空、上海航空便でマイルの獲得、特典の利用ができるようになりました。
実際に、上記2社が加盟した後の、当サイトで紹介している各スターアライアンス系マイレージプログラムでの変化を見てみます。
●中国国際、上海と既に提携しているマイレージプログラム
・全日空・ANAマイレージクラブ
・ユナイテッド航空・マイレージプラス
・ルフトハンザドイツ航空・マイルズ&モア
上記3つのマイレージプログラムは、既に新規2航空会社と提携しているので、マイル獲得の点では今までと同じです。
ただし、これからは中国国際、上海でのマイルが上級会員対象のマイルになります。また、これからはスターアライアンス特典に上記2航空会社を含むことができるようになりました。
●中国国際とのみ既に提携しているマイレージプログラム
・アシアナ航空・アシアナクラブ
アシアナクラブは既に中国国際と提携しているので、今回は上海航空とのみ新たにマイレージ提携を開始しました。
2社のスターアライアンス加盟後は、2社でのマイルが上級会員用の対象にもなります。また、これからはスターアライアンス特典に新規2航空会社を含むことが可能になりました。
●新規2社とも提携してなかったマイレージプログラム
・エアカナダ・アエロプラン
アエロプランは、今回はじめて中国国際、上海航空とのマイレージ提携を開始しました。これからアエロプラン会員はこれら新規2社でマイルを獲得、特典を利用することができます。
また、これら2社でのマイルは上級会員資格用マイルとなります。
●予約クラスにより異なる加算率
マイレージ提携という意味では、どのマイレージプログラムでも同じですが、肝心な予約クラス別による加算率に注意を払う必要があります。
例えば、中国国際航空の予約クラスLは、ルフトハンザドイツ航空・マイルズ&モアでは100%ですが、その他4つのプログラムでは半分の50%に設定されています。
また、新規2社との加算率での特徴として、格安・ツアーでも100%加算されるとされているアメリカ系であるユナイテッド航空・マイレージプラスでも、今回は70%、50%と低く設定されています。
これは、ユナイテッド航空・マイレージプラスに限らず、他のスターアライアンス系マイレージプログラムでも同じことが言えます。
各マイレージプログラムでの予約クラス別による詳しい加算率はマイル加算率チャートでご確認ください。
●中国国際はキャセイ、ヴァージンとも提携
スターアライアンスに加盟した中国国際航空ですが、スターアライアンス以外では、下の航空会社のマイレージプログラムとも提携しています。
・キャセイパシフィック航空・アジアマイル
・ヴァージンアトランティック航空・フライングクラブ
ただし、フライングクラブでは、マイル加算・特典ともに北京−ロンドン線だけに限定されているのが現状です。
●特典先への行き方がより多く
中国国際、上海の2社が加盟したことにより、特典で利用できる路線が一気に増えました。特に、中国をはじめ、中国経由で行けるアジア、オセアニア、ヨーロッパへのアクセスがよくなります。
例えば、全日空・ANAマイレージクラブでのスターアライアンス特典の場合、行きは全日空の成田−ロンドンの直行便を利用、帰りは中国国際航空でロンドンから北京、帰りは上海航空で北京から上海経由で羽田、というような旅程が可能になります。
●中国系が次々とアライアンスに加盟
今回の中国国際航空、上海航空のスターアライアンス加盟をはじめ、先月には中国南方航空がスカイチームに加盟しました。
中国のメジャー系でまだアライアンス入りしていない中国東方航空ですが、現在ワンワールド系であるキャセイパシフィック航空・アジアマイルと提携しているので、加盟するのはワンワールドであるという情報もあります。
●これからも成長していくスターアライアンス
今回新規の中国系2社が加盟したわけですが、他にも既にスターアライアンス加盟予定を発表している航空会社があります。
既に正式に発表している航空会社には、トルコ航空、エジプト航空、エアインディアがあります。
また、正式発表はまだですが、TAMブラジル航空、カタール航空も現在スターアライアンス加盟に向けて準備を進めていると言われています。
これらの航空会社が全て加盟すれば、スターアライアンスは現在よりももっと利用しやすいアライアンスに成長します。 |