2015年6月、久しぶりと言ってもいいでしょうか、特に日本人にとって嬉しいマイレージのニュースがありました。
それは、「ユナイテッド航空・マイレージプラスの、ANA国内線特典航空券の引き下げ」です。
ここ数年、多数のマイレージプログラムでは、特典航空券の必要マイル数引き上げが実施されたので、ユナイテッド航空の改善にびっくりした人も多かったのではないでしょうか?
ユナイテッド航空から他社マイレージに乗り換えた人が、予想以上に多かったのか?
2014年2月、マイレージプラスでは、ANA国内線特典航空券の必要マイル数が、一気に片道10000マイルまで引き上げられたわけですが、この時に、ユナイテッド航空・マイレージプラスから離れた人が結構多かったのかもしれません。
日本国内線だけでなく、日本から東南アジア、ヨーロッパ方面など、多方面で必要マイル数が引き上げられたのも要因かもしれません。
仮に、もしユナイテッド航空が予想したよりも、多くの人がユナイテッド航空から、他社のマイレージに乗り換えたとしたら、マイレージプラスのマイルが貯まるクレジットカードを解約した人も多かったのかもしれません。
一見、必要マイル数が増えると、「特典航空券で旅行できる人が減るから航空会社には好都合」と思うかもしれません。
これも合っているかもしれませんが、同時に航空会社には、「提携クレジットカードを使う人が減れば、航空会社のマイレージ収入も減ってしまう」というデメリットもあります。
例えば、おそらくユナイテッド航空マイラーに最も人気である、セゾン・マイレージプラスカードがありますが、このカードのおかげで、ユナイテッド航空は儲けているのです。
例えば、セゾン・マイレージプラスカードでは、100円利用で1.5マイル貯まるわけですが、この1.5マイルは、カード会社のクレディセゾンが、ユナイテッド航空からマイルを買い取っているため、我々カード利用者にマイルが付与される仕組みになっています。
つまり、私たちがカード払いをすると、ユナイテッド航空は、セゾンなどのクレジットカード会社からお金が入ることになります。
なので、クレジットカードの利用者・利用金額が増えることは、ユナイテッド航空にとって(ビジネス的には)いいことになります。
(※クレジットカードによる収入があっても、他社特典航空券発券に伴う支出もあるので、クレジットカードによる収入が、まるまる利益になるわけではないようです)
2014年2月にあった改悪のせいで、ユナイテッド航空が予想していたより、多くの人がクレジットカードを解約してしまったのかもしれません。
そこで、また自社のクレジットカードに入会してもらうために(また使ってもらうために)、急きょANA国内線の特典航空券必要マイル数を下げたのかもしれません。
実際に、ANA国内線特典航空券の必要マイル数が上がってから、私の親には、セゾン・マイレージプラスカードの利用を控えるように言っていました。
しかし、改善後は、またセゾン・マイレージプラスカードを中心に使ってもらっています(笑)。
また改悪される可能性もあるから、今がいいタイミング?
最後に、ここ最近、ユナイテッド航空・マイレージプラスでは、ANA国内線特典航空券で改悪・改善が繰り返されているわけですが、ということは、また改悪される可能性も、もちろんあるわけです。
また改悪されてほしくはありませんが、改善されたばかりの今が、片道5,000マイルの恩恵を受ける一番のタイミングかもしれません。
あまりにも、ANA国内線特典航空券を予約するユナイテッド航空マイラーが増え過ぎたら、また改悪されてしまうかもしれません。
さっそく私も、今年の夏の旅行に、マイレージプラスでANA国内線の特典航空券を予約しました。
せっかく片道3区間まで乗れるという太っ腹なルールがあるので、羽田から北海道へ直行便で行けるところを、故意に四国や東北を経由するルートにしました(笑)。
ちなみに、投票結果によると、約3割の方が、私と同じように、直行便で飛べるとしても、故意に乗り継いで、片道3区間飛びたいと考えているようです。
また、片道で3区間、往復で6区間飛ぶと、デルタ航空・スカイマイルのニッポン500マイルキャンペーンで、デルタ航空の3,000マイルも獲得できるので一石二鳥です。
今回の改善に、ユナイテッド航空には本当に感謝です。少なくとも、3〜4年は維持してもらえたら嬉しいです・・。 |