こんにちは。マイルで得得のデイビッドです。
ANA利用のパックツアーでシンガポールに行ってきた時ですが、成田空港のANAカウンターでチェックインした時の話をしたいと思います。
利用航空会社が全日空ということもあり、ユナイテッド航空(UA)・マイレージプラスにマイルを貯めようと考えていました。
しかし、ヴァージンアトランティック航空(VS)・フライングクラブのマイルが来年に失効してしまうので、VS・フライングクラブに加算することにしました。(VS・フライングクラブは全日空とマイレージ提携しています。)
ANAはヴァージンと提携していない?
マイルを加算するため、ANAのチェックインカウンターで、ヴァージンアトランティック航空・フライングクラブのカードを係員に渡しました。すると、その女性係員は、カードを少し眺めたあとにこう言いました。
「ヴァージンアトランティック航空は全日空と提携していないので、マイルを貯めることはできません」
ビックリした私は、そんなことはないと係員に伝えました。すると
「全日空はスターアライアンスの航空会社でのみマイルを貯めることができます。ヴァージンアトランティック航空はスターアライアンスに入っていませんので」
この係員は、間違っていることを、あきれた顔をしながら言ってきたので、私は少し腹が立ち、こう言いました。
「その通りです。ヴァージンはスターアライアンスに加盟していません。しかしANAとヴァージンはマイレージ提携してるんです」
すると係員は
「申し訳ございませんが、そのようなことは聞いたことがありません」
この人がただ知らないだけで、マイルの登録をしてくれないなんて、とんでもないと恐れた私はこう言いました。
「ヴァージンに電話をかけてください。そして全日空とマイレージ提携していることを確かめてください。確かめるまではここにいます」
別に後から私がマイルの事後登録をすればいいわけで、ちょっと強引だったかもしれませんが、きちんと事実を確認してもらいたかったので、もう一人の係員に電話をかけてもらいました。
数分後、その係員が戻ってきました。すると、
「申し訳ございませんでした。ヴァージンは全日空と提携していますので、マイルは貯められます」
「ほーらね!」と叫びたかった私ですが、そこをなんとか抑えてマイレージの登録をしてもらいました。
今までVS・フライングクラブで全日空のマイル加算をした人がいなかったのでしょうか、番号入力に少し戸惑っていた感じでした。
スターアライアンスだけという固定観念
今回この係員が勘違いしてしまった理由として、「全日空はスターアライアンス系としか提携していない」という固定観念があると思います。
確かに全日空はスターアライアンスに入っているので、各スターアライアンス系のマイレージプログラムで、全日空利用分のフライトマイルを加算することはできます。
同時に、「同じアライアンス以外の航空会社でも、マイレージ提携している場合がある」ということも知っておく必要があります。
その例として、全日空とヴァージンアトランティック航空があります。2005年4月現在、ヴァージンはスターアライアンスに加盟していませんが、この2社は独自にマイレージ提携しています。
このようなことはスカイチームやワンワールドのマイレージプログラムでも言えます。
例えば、スカイチーム系のアリタリア航空・ミッレミリアはワンワールド系のカンタス航空とマイレージ提携しています。なのでミッレミリアの会員はカンタス航空でマイルを貯めることができます。
この場合、係員の中には混乱する人がいるかもしれません。
例えば、カンタス航空のチェックインを担当している人が、よくマイル加算をするマイレージプログラムには以下がほとんどだと思われます。
・カンタス航空・フリークエントフライヤー
・アメリカン航空・アドバンテージ
・キャセイパシフィック航空・アジアマイル
ところが、これらのワンワールド系のプログラムばかりに加算をしている係員のところに、いきなりアリタリア航空・ミッレミリアのカードが出されてしまったらどうでしょうか。カンタス航空はスカイチームと関係ないから加算はできないと思ってしまうかもしれません。
これもカンタス航空はワンワールド系のプログラムでしかマイルは貯められないという固定観念が原因だと思います。
アライアンスはあくまでも、「一部のマイレージ提携会社にしか過ぎない」ということを知ることにより、上のような勘違いも防げるはずです。
アメリカウェスト航空でも同じようなことが
数年前になりますが、アメリカウェスト航空を利用した時に、も同じようなことがあったのを思い出したので、話したいと思います。
2005年4月現在、ヴァージンアトランティック航空(VS)・フライングクラブはアメリカウェスト航空ともマイレージ提携をしています。なのでフライングクラブにマイルを貯めました。
チェックインカウンターでフライングクラブのカードを出すと、係員はマイルは加算できないと言ってきました。その時の会話を再現してみると、
係員:
「ヴァージンはアメリカウェスト航空と提携していないので、マイルを貯めることはできません」
私:
「いいえ、提携しているはずです。ウェブサイトで確認しました」
係員:
「ヴァージンではなく、ブリティッシュエアウェイズとなら提携しています」
私:
「ブリティッシュエアウェイズと提携していますが、最近になってヴァージンとも提携を始めたんです」
係員:
「いいえ、ヴァージンとは提携していません」
私:
「いいえ、しています。会員番号を打ち込んでください」
上の全日空の会話と似た内容ですが、この係員は、まさかイギリスのメジャー2社とマイレージ提携はしていないと思ってしまったのでしょうか。
又は、私がブリティッシュエアウェイズのことをヴァージンと勘違いしていたと思っていたのかもしれません。
あまりにもキッパリ否定されてしまったので、番号を打ち込めと強引になってしまいましたが、数日後ちゃんとマイルは加算されていたので一安心です。
ヴァージンはなかなか覚えてもらえない?
アメリカウェスト航空、全日空と2回とも、VS・フライングクラブにマイルを加算したわけですが、2回ともカウンターで否定されてしまった私には、「ヴァージンアトランティック航空は仲間はずれ」という感覚がついてしまいました(笑)。
ヴァージンが覚えられない理由として、やはりアライアンスの非加盟があるのではないでしょうか。ヴァージンは多数のエアラインとマイレージ提携をしていますが、全てアライアンスに関係なく独自に提携を結んでいます。
なので、アライアンスに入っていないVS・フライングクラブで、スターアライアンス系の全日空や、スカイチーム系のデルタ航空などでマイルを貯める人は少ないはずです。
少ない分、係員がフライングクラブのカードで加算する機会が自然に減ってしまうことになります。
せめてマイレージ提携先の一覧表は作ってほしい
上の勘違いの例は、「提携していないと思っている=全てのマイレージ提携先を把握していない」という理由で起こっています。
このようなミスは、全てのマイレージ提携先を確認することにより防ぐことができます。しかし、全ての係員がマイレージに興味があるとは限りません。なので全てを把握するのは大変むずかしいことです。
しかし、せめて提携先の一覧表のようなものを作り、各チェックインの係員に配布してもらいたいものです。
このようなちょっとした工夫をすることにより、上のような不愉快なことも起こらないはずです。
これから、マイレージの提携はより複雑になっていくと思います。同時に、私のように否定されてしまうことも増えるかもしれません。
そんな時は、事実をその場で確認してもらったり、とにかく番号を打ち込んでもらうなどして、トラブルを避けるのが1番です。
又、万が一加算がされていない時に備えて、航空券の領収書と搭乗券の半券は、加算が確認されるまで保管されることをおすすめします。 |