パース観光レポートの続きです。ここでは、パース空港で見たことや感じたことについて語りたいと思います。
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チェックインフロアの様子です。シドニー空港と同じで、自動チェックイン機で自分でチェックインした後に、荷物を預けるパターンでした。
出発の3時間以上も前に空港に着いてしまったので、窓側の席をとることができました。
チェックインを済ませると、しばらくパース空港内をぶらぶらしてみました。ここでは、いくつか気づいたことについて話してみたいと思います。
パースはスカイウエスト航空のハブ
昔はカンタスとマイレージ提携も
ネットワーク自体あまり大きいものではありませんが、パースを拠点としているのにスカイウエスト航空があります。
この航空会社ですが、カンタス航空(QF)・フリークエントフライヤー会員の方であれば聞き覚えのある航空会社かもしれません。
なぜならば、このスカイウエスト航空は2004年までQF・フリークエントフライヤーとマイレージ提携をしていたからです。
ちなみに、面白いことに、現在はカンタス航空のライバルであるヴァージンブルー航空のマイレージプログラム「Velocity」とマイレージ提携をしています。
なぜカンタスからヴァージンブルーへ提携先を変えたかはわかりませんが、現在でもマイレージを獲得するチャンスはあることになります。
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少し見づらいですが、スカイウエスト航空の就航地が掲載されていました。パースからダーウィン、カルグーリー、ブルームなどに飛んでいるようです。主にローカル線を飛ばしている感じです。
パースに飛んでいるローコストキャリアの
タイガーエアウェイズ
まず、この写真を見てみてください。
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スカイウエスト航空のチェックインカウンターのすぐとなりには、タイガーエアウェイズ(Tiger
Airways)のチェックインカウンターがありました。
タイガーエアウェイズ?という方もまだ多いかもしれませんが、タイガーエアウェイズとは、シンガポールを拠点とするローコストキャリアです。日本に就航しているジェットスター航空などと同じタイプの航空会社になります。
チェックインカウンターを見て思い出したのですが、このタイガーエアウェイズ、現在はパース−シンガポール間を飛んでいます。
ローコストキャリアだけあるので、それだけ料金も安くなっています。どれくらい安いの?と思われる方も多いはずなので、実際にタイガーエアウェイズ、カンタス航空の料金を比べてみました。
なお、出発日は2008年9月下旬とし、料金は燃油サーチャージなどの手数料を全て含めたものです。料金はオーストラリアドルになります。
カンタス航空 → 977ドル
タイガーエアウェイズ → 485ドル
なんと、ローコストキャリアであるタイガーエアウェイズだと、メジャーキャリアであるカンタス航空の約半額になってしまいました。これだけ安くなると、もうマイレージを貯めたいなんて言ってられません。
おそらく、アルコール類は有料で、もしかしたら機内食までも有料かもしれませんが、まさかこんなに差がでるとは思いませんでした。
こんなに安いのであれば、ローコストキャリアを選ぶ人が多いのは何となくわかる気がします。カンタス航空もシンガポールへ飛んだら1万ボーナスマイル!くらいのキャンペーンをしないと顧客がもっと流れてしまうかもしれません。
ちなみに、このタイガーエアウェイズですが、最近は何とオーストラリア国内線にも進出していて、拠点はメルボルンとなっています。
これでオーストラリアの国内線市場は、ヴァージンブルー航空、ジェットスター航空、そして今回参入したタイガーエアウェイズと、ローコストキャリアだけで3社もあることになります。
メジャーキャリアであるカンタス航空にとっては非常に辛い時期かもしれませんが、メジャーキャリアならではのサービスで生き延びてほしいと思います。
また、このタイガーエアウェイズですが、韓国国籍バージョンとして「インチョンタイガーエアウェイズ」という名前で、ソウル・インチョン空港を拠点として運航を開始する予定があるということです。
目的地には、韓国近郊である日本、中国、ロシアなどが計画されているようです。
東南アジア、オーストラリアに続き、今度はソウルから日本へ飛んでいくるタイガーエアウェイズ。メジャーキャリアとの競争が激化して、料金が下がることは我々庶民にとってもありがたいことです。
しかし、マイラーとしては、ローコストキャリアが急成長すると、マイレージが貯まるメジャーキャリアの経営状態が悪化してしまうのではないかと心配してしまうのも事実です。
なので、タイガーエアウェイズを含むローコストキャリアには、ほどほどに成長してもらえたら一番なのですが(笑)。
なお、タイガーエアウェイズの就航地一覧は、タイガーエアウェイズのホームページにあるルートマップをご覧ください。
ブリスベン行きが欠航
代償として・・・
セキュリティー検査を通過して搭乗口付近へ行くと、今まで空港では見たことのないものが目に入ってきました。
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ゲート付近に、このように飲み物がたくさん積まれているテーブルがありました。そして、たくさんの人が自由に飲み物をとっていました。
一瞬どういうこと?と混乱してしまいましたが、何回かアナウンスで「ブリスベン行きが欠航」と流れていたので、おそらくその代償として飲み物をサービスしていたのだと思います。
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飲み物の他にも、このようにサンドイッチなども置いてありました。
ここで1つ変だったのが、飲み物やサンドイッチのところに従業員っぽい人が1人もいなくて、誰でも飲み物やサンドイッチを取れてしまう状態でした。
日本だったらこんなことはありえず、必ず近くに誰かがいて、搭乗券を見て、欠航便の客であるかなどの確認をするはずです。
私はシドニー行きで、欠航どころか定時通りの出発予定でしたが、小腹が空いてきてしまったので・・・
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飲み物、おつまみ、サンドイッチ全部もらってしまいました(笑)。
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ついでにサラダも取ってしまいました(笑)。
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オレンジジュースも2個も飲んでしまいました(笑)。
欠航便のお客さん専用だとはわかっていたのですが、見張っていなかったカンタス航空も悪いと勝手に開き直ってしまいました(笑)。
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ちなみに、この写真でイスラム系の女性も食べ物を取っていましたが、何と私と同じシドニー行きに搭乗しました。共犯者がいたようなので一安心です(笑)。
以上、どうでもいいことかもしれませんが、こんなことは初めてだったので、一応報告させていただきました。
パースの感想
知り合いがいるということで、何となく訪れることになったパースですが、マイペースで時代に流されていないというのが第一印象でした。
中心部も夜の7時頃になれば人通りも一気に少なくなるなど、東京では考えられない光景もありました(東京とパースを比較すること自体間違っているのかもしれませんが)。
街もそれほど大きくなく、緑も海もたくさんあるので、自然と共にのんびりした時間を過ごしたい方には最高の街かもしれません。
なので、自然が大好きな方、退職してセカンドライフを満喫されたい方などが住みやすい環境だと思います。
しかし、私は自然よりも、利便性などを優先するタイプなので、そういう方にはあまりおすすめできないというのが本音です。
香港、ニューヨーク、ロンドンなどの大都市を巡るのが好きだという方は、おそらくパースだとつまらなすぎるので、わざわざ行く必要はないと思います。
ただし、こういう街もあるんだなぁという意味でも、知り合いがいなかったらまず訪れることのないパースに来れてよかったと思っています。
以上ですが、みなさんにパースの様子が少しでも伝わってもらえたらうれしいです。 |