こんにちは。マイルで得得のデイビッドです。
突然ですが、毎週見られている好きなテレビ番組はありますでしょうか。私もいくつかあるのですが、その中の1つに、TBSのがっちりマンデーという番組があります。
会社の儲け方を紹介するのがメインの内容ですが、時々、節約関連の内容も放送されます。
2011年5月8日、セコロジーというテーマで、節約に関する裏技が披露されました。
その中で、「ポイント還元率が高いクレジットカード」として、漢方スタイルクラブカードというカードが紹介されました。還元率は1.75%と高いのが特徴のカードだそうです。
平均的なポイント還元率が0.5%〜1%であることを考えると、やはり1.75%は高いのがわかります。
例えば、1万円の買い物をすると、175円分のポイントを獲得できることになります。還元率0.5%だと、これが50円になってしまうのですから、還元率は大切な要素になるのがわかります。
マイル提携クレジットカードだと、
還元率はもっと高くなる
この番組を見ながら、私は、「どうしてマイル系のクレジットカードは紹介されないのだろうか?」とずっと疑問に思っていました。
なぜなら、マイル提携クレジットカードだと、還元率はもっと高くなるからです。
ところが実際は、「100円で1マイル、つまりポイント還元率は1%」と単純に見られることも多いようです。
しかし、これは「1マイル=1円」の場合です。つまり、1マイルの価値が1円より高くなれば、還元率ももっと高くなることになります。
以下、ANAとJALのクレジットカードと共に、例を挙げてみたいと思います。
1枚目の例として、ANA JCBカード(一般)を挙げてみます。
このカード、100円で1マイル貯まるプランですと、年会費が4,200円になります。
このカードで年間120万円払い、ANAマイレージクラブの12,000マイル貯めたとします。そして、ANA国内線の往復特典を利用した場合、還元率は何パーセントになるでしょうか。
ここでは、私の大好きな函館往復を例にしたいと思います。
羽田〜函館の往復特典は、ローシーズンの場合、必要マイル数は12,000マイルになります。
28日前までに購入する必要がある旅割運賃の場合、日にち・便により異なりますが、羽田〜函館間は片道16,000円前後になるので、ここでは16,000円とします。往復ですと32,000円になります。
つまり、120万円カード払いして貯めた12,000マイルの価値は、32,000円ということになります。
その前に、カードの年会費として4,200円自己負担しているので、実際は、120万4,200円カード払いしたこととして計算します。
ということは、1,204,200円に対して、32,000円分が還元されたことになります。
還元率を計算してみると、
32,000 ÷ 1,204,200 = 0.02657
となるので、四捨五入すると、還元率は約2.7%になることがわかります。
還元率が高いことで知られる漢方スタイルクラブカードの1.75%よりも、約1%も高いことになります。
ここでは、1年間だけカードを使い、少なめのマイル数で国内特典を利用、というシンプルな例にしてみましたが、これでも還元率は約2.7%と高くなり、マイル提携クレジットカードだと、還元率が高くなることがわかります。
ビジネスクラス・ファーストクラス特典だと、
還元率は一気に上昇する
国内線の単純往復特典でも、還元率が2%を超えるわけですが、これが国際線のビジネスクラス、ファーストクラス特典になると、還元率がもっと高くなるのは想像できるかと思います。
続いて、JAL JCBカード(一般)を例にしたいと思います。
JALカード(一般)もANAカード同様、100円で1マイル貯まるプランですと、年会費は4,200円になります。
少し敷居が高くなるかもしれませんが、ここでは、2年半で800万円カード払いをして8万マイル貯めて、有効期限が来る残り6ヵ月以内に特典を発券する、というパターンで見てみます。
800万円を30ヵ月(2年半)で払うということは、1ヵ月に約27万円払う計算になります。
この8万マイルを使い、JALの成田〜ニューヨーク往復のビジネスクラス特典を利用した場合、還元率は何%になるでしょうか。
時期にもよりますが、成田〜ニューヨークのビジネスクラス往復で、1番安い運賃は「JAL/AAビジネスセイバー28週末ステイ」で、私が確認すると387,000円でした(燃油サーチャージ・税金を除く)。
カードの年会費、4,200円の3年分として、12,600円も含めると、還元率のもとになるのは、800万円+12,600円になります。
つまり、8,012,600円に対して、387,000円が還元されることになります。
還元率を計算してみると、
387,000 ÷ 8,012,600 = 0.0482
となり、還元率はなんと約4.8%になります。
なんと、前述の漢方スタイルクラブカードの約3倍の還元率になります。まさしくマイレージの力です。
還元率は自分で決められる
カードの支払い額がもっと多い方、マイルの有効期限を延長できる外資系のマイレージを貯めている方は、ファーストクラス特典を狙えば、還元率は5%を超えることもあります。
同時に、特典航空券を賢く利用するコツの通り、エコノミークラスの特典でも、運賃の高い航空会社や路線、経路を工夫することにより、還元率を3〜4%にすることも不可能ではありません。
ようは、特典航空券のマイル単価を高くする分、クレジットカードでマイルを貯めている方に限りますが、カードの還元率も上げることができるわけです。
以前のコラム「マイレージプログラム一番の面白みとは?」と重なりますが、特典航空券のマイル単価は、マイル提携クレジットカードの還元率を決める大事な要素になるわけです。
還元率にこだわりたい方は、次回の特典旅行で、マイル単価を少しでも上げられてみてはいかがでしょうか。
関連ページ:
・マイル提携クレジットカードの一覧
・特典旅行例の一覧 |