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コラム (2011年03月)
ユナイテッド・コンチネンタルのマイル相互移行でできる7つのワザ

こんにちは。マイルで得得のデイビッドです。

現在、「ユナイテッド航空・マイレージプラス、コンチネンタル航空・ワンパス間でマイル相互移行が可能に」の通り、UA/マイレージプラス、CO/ワンパス間で、マイルを好きなように動かすことができます。

旧ノースウエスト航空とデルタ航空が合併する前に行われた、旧NW/ワールドパークス、DL/スカイマイル間での口座リンクが懐かしいと思われる方も多いのではないでしょうか。

今回のユナイテッド・コンチネンタルも、当時のノースウエスト・デルタと同じ状態であるわけです。

ユナイテッド航空とコンチネンタル航空は、2012年に合併して「新生ユナイテッド航空」に生まれ変わる予定ですが、その準備段階として、2社のマイレージプログラムの口座がリンクされたことになります。

2社のマイレージプログラムですが、統合へ向けた準備として、一部のルールなどがすでに共通化されています。

両社ともスターアライアンスに加盟していることもあり、大部分の提携航空会社も同じになります。特典必要マイル数も大部分は同じになっています。

なので、「ユナイテッド航空、コンチネンタル航空は両方スターアライアンスに加盟していて、マイレージプログラムの内容も重なる部分が多いから、マイルが相互移行できるメリットがよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。

似ている部分も多い2社のマイレージプログラムですが、実は、細かく比較してみると、我々マイレージ会員が知っておけば、細かい部分も含め、得をする内容があるのも事実です

なので、このコラムでは、前回の「DL・NWの口座リンクでできる3つのワザ」と同じように「知っておくと、マイレージプラスとワンパスのマイル相互移行を十分に活かせる7つのワザ」を紹介したいと思います。

ワザ1:
アシアナ航空の「G」「T」クラスのマイル加算はCOで


1つ目のワザは、アシアナ航空でのマイル加算です。現在、UA/マイレージプラス、CO/ワンパスの両方が、アシアナ航空と提携しています。

マイルの加算率も同じなのですが、実は、マイル加算対象の予約クラスに微妙な違いがあります。

基本的に、一部のパッケージツアー等に使用されるG/Tクラスですが、加算率は以下の通りになります。

  0% UA/マイレージプラス
100% CO/ワンパス

このように、0%、100%とはっきりとした違いがあるので注意が必要です。

例えば、UA/マイレージプラス会員が、アシアナ航空をGクラスで利用する場合、一旦CO/ワンパスに加算した後に、UA/マイレージプラスに移行することができます

なお、このG/Tクラスですが、実際にどれくらいの日本発パックツアーで使用されているかは不明です。一応、存在している予約クラスとして扱ってみました。

ワザ2:
ハワイアン航空のマイル加算はCOで


続いて、ハワイアン航空のマイル加算です。

ハワイアン航空はスターアライアンスに加盟していませんが、UA/マイレージプラス、CO/ワンパスの両社ともハワイアン航空と提携しています。

ただし、マイル加算条件に違いがあります。

UA/マイレージプラス
「米国本土〜ハワイ間のユナイテッド航空便と同じ旅程に入っている、ハワイアン航空の諸島間路線のみ加算対象」

CO/ワンパス
「ハワイアン航空の諸島間路線のみ加算対象」


となっています。

つまり、日本からハワイへ向かう場合、UA/マイレージプラスへの加算は不可能になります。逆に、CO/ワンパスへの加算はできます

例えば、日本からホノルルへは日系エアラインで飛んで、ホノルル〜マウイ島間はハワイアン航空、という方も多いかと思います。

このような旅程の場合、UA/マイレージプラスですと加算不可になりますが、CO/ワンパスなら普通に加算できます

なので、ハワイアン航空のハワイ諸島間路線を利用されるUA/マイレージプラス会員は、まずはCO/ワンパスに加算し、後から移行すれば大丈夫です。

ちなみに、CO/ワンパスでは、ハワイアン航空には500ミニマムマイルが適用されるので、短い諸島間路線とはいえ、往復で1,000マイル獲得できるので、ハワイアン航空利用の方はぜひ加算したい区間です

ワザ3:
ニュージーランド航空の留学・ワーホリ運賃のマイル加算はCOで


3つ目の技は、ニュージーランド航空関連です。

ニュージーランド航空では、留学&ワーキングホリデー運賃が用意されていて、予約クラスは「W」になっています。

ニュージーランド航空もスターアライアンスに加盟しているので、UA/マイレージプラス、CO/ワンパスの両方が提携しています。

マイルの加算率、加算条件もほぼ同じなのですが、1つ大きな違いがあり、それが「W」クラスの加算率で、実際は以下のようになります。

  0% UA/マイレージプラス
100% CO/ワンパス

上のアシアナ航空のケースと同様、加算対象・対象外と大きな違いになっているのでご注意ください。

これから、ワーキングホリデー・留学生運賃を利用されるUA/マイレージプラス会員は、まずはCO/ワンパスに加算すれば大丈夫です。

ワザ4:
バンコク、シンガポールへの特典旅行はUAで予約


最初の3つのワザはマイル加算関連でしたが、残りは、主に特典関連のワザを紹介いたします。

UA/マイレージプラス、CO/ワンパスの特典マイル数は、大部分が同じになり、すでにほぼ共通化されていると言えます。

しかし、今でも必要マイル数が大きく異なる部分があるのも事実です。数万マイル違ってくるので、この技は無視できるものではありません

4つ目のワザは、バンコク・シンガポールへの特典航空券です。

現在、UA/マイレージプラス限定で、ユナイテッド航空利用に限り、必要マイル数は

2万マイル エコノミー往復
3万マイル ビジネス往復
4万マイル ファースト往復

となっています。

路線は、成田〜バンコク、成田〜シンガポールに限定されます。成田・羽田へのANA国内線を含むことはできません。

赤い部分である、3万マイルでビジネス往復、4万マイルでファースト往復は、特にお得な部分になっています。これを狙って、UA/マイレージプラスを利用されている方も多いかもしれません

CO/ワンパスでは、これを利用することはできないので、UA/マイレージプラスにマイルを移行した後に、特典を予約することができます。

しかし、これができるのは2011年6月14日の発券分までです2011年6月15日発券分より、上記の必要マイル数が一気に改悪されるのでご注意ください。

ちなみに、特に成田〜バンコク間は、希望日に予約ができないことで知られています。例外もありますが、成田〜シンガポール間のほうが取りやすいようです

なので、希望日に成田〜シンガポール線だけ空いている場合は、まずはシンガポールまで特典で飛び、シンガポールからバンコクまでは、エアアジアなどの格安航空会社を利用するのも1つの方法です。スケジュールが過密な場合は少しリスクのある方法ですが・・・。

ワザ5:
ケアンズへの特典旅行はCOで予約


5つ目のワザは、オーストラリア・ケアンズへの特典旅行です。

UA/マイレージプラス同様、CO/ワンパス限定の特典もあります。それは、コンチネンタル航空利用限定のオーストラリアへの特典旅行です。

と言っても、オーストラリアでコンチネンタル航空が就航しているのはケアンズだけなので、ケアンズ限定になり、グアム経由になります。必要マイル数は、

35,000マイル エコノミー往復
50,000マイル ビジネス往復


経由便とは言え、オーストラリアまで4万マイル未満で飛べてしまうマイレージプログラムはなかなかありません

ただし、これも2011年6月14日発券分までとなっています。CO/ワンパスでも、2011年6月15日より一部特典マイル数が変更され、このお得な特典は消えてしまいます。

UA/マイレージプラスですと、上記の特典の場合、エコノミーは5万マイル、ビジネスは8万マイル必要になってしまいます。

なので、ケアンズへ少ないマイルで行きたい方は、2011年6月14日までにCO/ワンパスへ移行して、特典を発券すれば大丈夫です。

ワザ6:
提携していない航空会社の特典を利用する


お互いのマイレージプログラムへマイルが移行できる期間のみ、「本来提携していない航空会社の特典航空券を利用できる」というメリットがあります

例えば、UA/マイレージプラスは提携していないが、CO/ワンパスが提携しているエアラインを利用したいのであれば、UAからCOへマイルを移行すればいいわけです。逆も同じです。

それでは、このように、片方としかマイレージ提携していないのは、どの航空会社になるのでしょうか。

【UA/マイレージプラスだけ提携している航空会社】
エミレーツ航空 (CO/ワンパスとの提携は3月で終了)
カタール航空
エアリンガス航空
ジェットエアウェイズ
TACA航空

【CO/ワンパスだけ提携している航空会社】
エバー航空
ヴァージンアトランティック航空
アエロマール航空
コパ航空
キングフィッシャー航空

となります。

例えば、UA/マイレージプラスはヴァージンアトランティック航空と提携していませんが、一度CO/ワンパスへマイルを移動すれば、ヴァージンアトランティック航空の特典を予約することができます。

逆に、CO/ワンパスはカタール航空と提携していませんが、UA/マイレージプラスへマイルを動かせば、カタール航空の特典を発券することができます。

もし、「私はぜひロンドンへヴァージンアトランティック航空で行きたい」というUA/マイレージプラス会員がいるのであれば、マイルの相互移行を活かせるいいチャンスになります。

ちなみに、2012年にUA/マイレージプラスとCO/ワンパスが統合される際、上記すべての提携航空会社が、一緒にまとまる可能性は100%ではないのでご注意ください

もしかすると、一部提携航空会社は、新しいマイレージプラスに含まれない可能性もあります。

ワザ7:
特典航空券の手数料が有利なプログラムで発券する


どのマイレージプログラムも、特典航空券に関する手数料が存在します。コールセンターでの発券、出発日間近の発券、搭乗日の変更など、いろんな手数料が設定されています。

大事なのは、ある程度共通化されているUA/マイレージプラス、CO/ワンパスですが、今のところ、特典航空券の手数料は異なっていることです(予告なしの変更の可能性あり)

例えば、コールセンターで予約する場合、UA/マイレージプラスだと手数料が取られますが、CO/ワンパスですと無料になります

ANA国内線の特典を発券したいUA/マイレージプラス会員は、そのまま発券すると発券手数料を取られますが、一度CO/ワンパスに移行した後に発券すれば、発券手数料を避けることが可能です。

同時に、CO/ワンパスですと、特典をキャンセルするには75米ドルで済みますが、UA/マイレージプラスだと2倍の150米ドルになります

逆に、CO/ワンパスですと、出発の1週間前だと緊急手数料が取られますが、UA/マイレージプラスでは緊急手数料は廃止されています。

このように、特典航空券の予約方法、予約時期、キャンセル等の手数料が異なるので、どちらがいいのか見分ける必要があります

両社の特典手数料は、以下のリンク先をご覧ください。最後に、特典手数料は予告なしに変更される可能性があるのでご了承ください

UA/マイレージプラス、特典手数料の一覧
CO/ワンパス、特典手数料の一覧

マイルを相互移行できる貴重な期間

以上、

1.アシアナ航空のG/TクラスはCO加算
2.ハワイアン航空はCO加算
3.ニュージーランド航空のワーホリ運賃はCO加算
4.バンコク・シンガポールへの特典はUAで予約
5.ケアンズへの特典はCOで予約
6.提携していない航空会社の特典を予約
7.手数料が有利なプログラムで予約

と7つのワザをご紹介しましたが、これらのワザは、「2つのマイレージプログラム間で、マイルを自由に移動できる」という例外があるからこそ出来ることです。

ぜひ、UA/マイレージプラス、CO/ワンパスのどちらかで、ある程度のマイルが貯まっている方は、時間があれば、今回紹介させていただいたワザを実践されてみてはいかがでしょうか。

UA/マイレージプラス、CO/ワンパスのマイル相互移行に関する詳細はこちら

ちなみに私ですが、現在、UA/マイレージプラスの3万マイルで、バンコクかシンガポールへのビジネスクラス特典を予約しようか迷っています(希望日に空いていればの話です)。

迷っているのは、2011年6月15日より、ANA国内線の特典が往復12,000マイルへ改善されるからです。この改善に対して、私は正直びっくりしました。

同じ3万マイルでも、一度のビジネスクラス旅行で使い切ってしまうのか、日本国内の片道5回分として実践的に使っていくのか、迷っているところです。迷ったまま6月が来てしまうと思いますが(笑)。

最後に余談ですが、以前のコラム「今だけのチャンス?ANA国内線だけで5,000マイルも加算」で紹介いたしましたキャンペーンですが、2011年3月現在も、コンチネンタルの公式サイト上に掲載されています。

なので、まだCO/ワンパスに入会されていない方は、このキャンペーンを活用して、5,000ボーナスマイル獲得するのも可能になります(急に終了する可能性あり)。


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※このページの情報は2011年03月現在のもので、予告なしに変更されることがあります。