コラム
掲載：2010年2月
ありがとう、そして、さようなら
ノースウエスト航空
※このコラムでは、合併で名前が消えたノースウェスト航空ついて触れています。
目次 |
名前が消えてしまったノースウェスト航空
デルタ航空とノースウエスト航空の合併が発表されてから、２００９年１０月に実施された旧ワールドパークスと現スカイマイルの統合など、合併の手続きが徐々に行われてきました。
しかし、ノースウエスト航空はまだノースウエスト航空として運航されていたので、実際に合併している実感が沸かなかった方も多いのではないでしょうか。
情報収集のために、各航空会社の公式ホームページを見ていますが、２月上旬、いつものようにノースウエスト航空のホームページを見ようとすると、なんとデルタ航空のホームページへ移ってしまいました。
そうなんです。いよいよノースウエスト航空が消えて、完全にデルタ航空に吸収されたのです。同時に、旧ノースウエスト航空のホームページも廃止されたことになります。
成田空港のホームページにある、発着情報も見てみましたが、やはりNW便は消えていて、全てDL便になっていました。
２０１０年中にノースウエストとデルタが完全に合併するのはわかっていたのですが、こんなに早く来るとは思ってもいませんでした。
もちろん、結果的にはノースウエストの名前が消えてしまいましたが、別に倒産したわけではなく、現在のデルタ航空の一部として続いているので、そんなに悲しむ必要もないかもしれません。
しかし、旧ノースウエストのホームページが無くなったのを知った時、正直言って、少し落ち込んでしまいました。
「航空会社の合併ぐらいでおおげさだな」と思われるかもしれませんが、個人的には、旧ノースウエスト航空が大活躍していた時代が恋しくてたまりません。
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マイレージに興味を持ったきっかけは、旧ノースウェスト航空・ワールドパークス
ずばり、もし旧ノースウエスト航空のマイレージプログラム「ワールドパークス」と出会っていなかったら、私はマイレージに興味を持つこともなく、このサイトもなかったかもしれません。
現在では、マイレージは私にとって、とても大切なことの１つになっているので、そういう意味でも、旧ノースウエスト・ワールドパークスは、個人的に感謝すべき存在でもあります。
そこで、完全に個人的な話になってしまいますが、続いて、私がどのようにマイレージにはまったのかを振り返ってみたいと思います。
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きっかけは学生時代のアメリカ旅行
大学生の時、ロサンゼルスへ旅行へ行ってきました。
はじめは、ロサンゼルスだけ行く予定だったので、成田〜ロサンゼルス間の単純往復チケットを買ったわけです。ちなみに、この時はユナイテッド航空を選びました。
マイレージも何となくユナイテッド航空・マイレージプラスに加算するつもりでしたが、その時はまだ、マイレージにはほとんど興味はありませんでした。
そして、当時大学で知り合ったアメリカ人の留学生が、夏休み中はシカゴの実家に戻るから、遊びに来てもいいよと言ってくれたのです。シカゴはなかなか行く機会がないと思ったので、思い切って行くことにしました。
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1番安かったのが当時のアメリカウェスト航空
シカゴにも行くことを決めたわけですが、もう成田〜ロサンゼルス間の往復航空券を買っていました。キャンセルするとキャンセル料も取られたので、ロサンゼルス〜シカゴ間のアメリカ国内線チケットは、別に購入することにしました。
当時、航空会社の知識もほとんどなかったのですが、とにかくアメリカのYahooやGoogleで検索して、いろんなチケット購入サイトを見てみました。
成田〜ロサンゼルス間がユナイテッド航空なので、できればシカゴまでもユナイテッド航空にして、マイレージも一箇所に貯めたいと考えていました。
しかし、ユナイテッド航空は結構高めになっていて、できるだけ節約したかったので、安めの航空会社にする必要がありました。
すると、当時のアメリカウエスト航空だと、往復が約１５０アメリカドルで、一番安いことがわかりました。
ちなみに、アメリカウエスト航空は→USエアウェイズ→現在のアメリカン航空となり、アメリカウエストの名前は消えました。
はじめは、「アメリカウエスト航空？大丈夫かな？」という感じでしたが、路線図を見てみると、フェニックスとラスベガスをハブとして、結構たくさんの路線を飛んでいたので、なんとなく決めてしまいました。
アメリカウエスト航空のマイレージプログラムに、直接マイルを貯めてもよかったのですが、日本に住んでいる私には、うまく活用できないのは明らかでした。
なので、他に方法はないかと、ネットで確か「アメリカウエスト マイレージ」などで検索したら、検索結果に旧NW・ワールドパークスが表示されたのです。
読んでみると、旧NW・ワールドパークスは、当時アメリカウエスト航空とマイレージ提携していたのがわかったのです。
そして、そのままノースウエストのホームページを読んでいると、ワールドパークスは、当時の日本エアシステム（JAS）ともマイレージ提携していることがわかりました。
一瞬混乱してしまいましたが、
「つまりアメリカウエスト搭乗によるマイルを、ワールドパークスに貯めて、後から日本エアシステムに乗っても、同じワールドパークスにマイルを貯められるの？ それってすごく効率いいじゃん」
と理解し始めたわけです。
いつ日本エアシステムに乗るかわかりませんでしたが、日本の航空会社と提携しているのは便利だと思ったので、迷わずNW・ワールドパークスに入会したわけです。
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購入後にマイル加算対象外であることに気づく
さっそくNW・ワールドパークスに入会したわけですが、あとからホームページをじっくり読んでみると、どうやらマイルが加算されるには条件があることがわかりました。
具体的に読んでみると、
「アメリカウエスト航空が運航しているNW便のコードシェア便のみ、なおかつ、対象路線のみ加算対象」
ということが書かれていました。
全く理解できなかったので、さっそくノースウエストに電話をしてみました。すると、アメリカウエスト便として発券された自分のチケットは、加算対象外であることがわかりました。
「アメリカウエスト自社のマイレージは不便だし、日本エアシステムと提携しているNW・ワールドパークスでも加算対象外だし、もうどうしよう・・・」と、数日間そのままにしていました。
でも諦めきれなかったので、またいろいろ調べていくと、ヴァージンアトランティック航空・フライングクラブも、当時のアメリカウエストとマイレージ提携していることがわかりました。
しかも、VS・フライングクラブだと、加算対象外の路線はなく、加算対象の予約クラスであれば、マイルは加算されることがわかりました。ちなみに、予約クラスの存在を知ったのも、確かこの時だと思います。
なので、今度はVS・フライングクラブに入会しました。そして、ヴァージンアトランティック航空のホームページを読んでいると、フライングクラブはANAとマイレージ提携していることがわかりました。
当時、スターアライアンスというグループがあることを何となくわかっていて、その中にANAが入っていたのもわかっていました。
なので、同じスターアライアンスにヴァージンアトランティックも入っているか調べてみると、何度見てもヴァージンはありません。
スターアライアンスに入っていないヴァージンが、スターアライアンスに入っているANAと提携している・・・・、もう頭がごちゃごちゃになってしまったのを覚えています（笑）。
またまた調べてみると、どうやら、同じグループに入っていない航空会社でも、独自に提携している場合がある、ということがわかってきました。
関連ページ：
アライアンスの枠を超えて、マイレージ提携している航空会社一覧
当時は、ユナイテッド航空・マイレージプラスが、デルタ航空・スカイマイルと提携していたのも、これを理解する助けになったのを覚えています。
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ノースウェスト航空を忘れない
いろいろ長くなってしまいましたが、
●NW・ワールドパークスは、アメリカウエストと提携しているけど、マイル加算条件が厳しい
●同じアメリカウエストと提携している、VS・フライングクラブは、どの路線でもマイルが加算される
●どうして同じアメリカウエストなのに、加算するところによってルールが違うのか
●スターアライアンスに入っていないヴァージンアトランティック航空が、ANAと提携している
などなど、しばらくマイレージのことが頭から離れませんでした。
気付いてみると、多数の航空会社のマイレージプログラムの比較を始めていて、マイルの有効期限、加算率、特典航空券の必要マイル数などを、エクセルファイルにまとめるのが習慣になっていました。
そして、「せっかく膨大な情報を集めたのだから、ホームページに掲載してみてはどうか？ 旅行好きの人には役に立つかもしれない」というのが、マイルで得得を始めたきっかけでした。
当時を振り返ってみると、もし、NW・ワールドパークスに問題なくアメリカウエストで加算できたら、マイレージプログラムによってルールが違うことに気づかず、比較なんてしていなかったかもしれません。
そんなにマイレージに興味も持たず、なんとなくマイルを貯めただけで終わっていたかもしれません。
そう考えてみると、NW・ワールドパークスのマイル加算対象外のルールが、マイレージと関わるきっかけを与えてくれた、と言っても過言ではありません。
長くなってしまいましたが、こういう意味で、ノースウエストの名前が消えてしまい、ちょっと残念に思ってしまいました。
これからは、旧ノースウエスト航空の分も、デルタ航空には頑張ってもらいたいと思います。
個人的なことばかりで申し訳ないのですが、最後に、一言だけ言わせていただければ幸いです。
ありがとう、そして、さようなら、ノースウエスト航空
ノースウエスト航空は、これからもずっと私の心の中に残ります。
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